20カ国・地域(G20)サミットが間もなく中国の浙江省杭州市で開かれる。今回のサミットは米国のオバマ現大統領にとって最後のアジア歴訪となるかもしれない。オバマ大統領は訪中前にミッドウェイ諸島を訪れる予定で、これが世界気候変動問題に対する退任前最後の取り組みとなる見込み。英『BBC』は8月30日、気候変動とそれに関連する中米問題がオバマ大統領の外遊計画を決めるとの見方を示した。
BBCによると、オバマ大統領のミッドウェー諸島訪問には2つの意味があり、一つは気候変動の重要性を示し、もう一つは、オバマ大統領が大平洋を挟んで向かい合う中国と米国の二国間関係を重視していることを示唆する。
中米間には経済と安全保障において多くの不一致があるものの、気候変動問題に対しては共通点があり、昨年のパリ会議では国際的な気候変動に関する協定の締結を後押しした。
かつてオバマ政権で気候問題シニアフェローを担当したアンドリュー・ライト氏は「米中の気候変動とクリーンエネルギーをめぐる協力のコンセンサスが、全体的に米中関係の安定を保っている」と指摘した。
G20の開催期間中にオバマ大統領は中国政府指導部と面会し、気候問題について踏み込んで議論する見通しだ。米政府側によると、中米は今回の会議で、今年末までの歴史的な気候変動協定の発効を推し進める意向という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月30日