中国裁判文書網、2000万編以上の裁判記録を公開

中国裁判文書網、2000万編以上の裁判記録を公開。 最高人民法院は30日に記者会見を開き、人民法院裁判記録オンライン化の進捗状況…

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発信時間: 2016-08-31 13:10:34 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最高人民法院は30日に記者会見を開き、人民法院裁判記録オンライン化の進捗状況、「最高人民法院の人民法院による裁判記録オンライン公開に関する規定」の改訂状況について説明した。同規定の改訂版は今年10月1日より発効。

統計データによると、中国裁判文書網が公開した裁判記録は、今年8月16日までに2000万編を超える。ウェブサイトのアクセス件数は20億回を突破し、世界の190以上の国と地域で利用されている。うち5億回以上は海外からのアクセスで、北米は1億回以上。

最高人民法院審判委員会副部級専門委員の劉学文氏は「3年間のたゆまぬ努力により、中国裁判文書網は世界最大の裁判記録公開プラットフォームとなった」と述べた。

より分かりやすくスマートに

「最高人民法院の人民法院による裁判記録オンライン公開に関する規定」は、2014年1月1日に発効した。裁判記録の公開作業の推進に伴い、社会各界の裁判記録公開への注目度が高まり、公開の範囲を広げる必要が生まれた。裁判官の責任意識を強め、裁判の質と効果を高める効果が示されている。

劉氏によると、最高人民法院は中国裁判文書網のアップグレードに取り組み、社会各界により分かりやすくスマートな体験をもたらすことで、司法公開と国民のための司法を新たな高みに押し上げようとしている。人民法院の司法公開、司法による国民への貢献の重要措置として、中国裁判網の携帯アプリ版が30日、正式にリリースされた。

プライバシーは匿名で保護

劉氏によると、今回の改訂により公開される裁判記録の範囲が拡大される。改訂後の同規定は、公開される裁判記録の種類を詳細に列挙し、かつ「プライバシー」に関連する裁判記録は「プライバシーに関する内容」を隠した上でオンライン公開することとした。また上訴・控訴された一審の裁判記録も公開の範囲内になり、二審の記録とも効果的に関連付けることで、事件の調査と裁判の全貌を明らかにする。これにより社会各界の人民法院の裁判に対する、全面的・全課程の知る権利を守り、監督を実現する。

離婚訴訟の記録は非公開

非公開となる裁判記録に関する記者からの質問に対して、最高人民法院審判管理弁公室長の李亮氏は「今回の改訂は、仲裁が成立した場合、もしくは仲裁の効果が確認された場合の裁判記録については、原則的にオンライン公開されないとした。しかし国益、社会・公共の利益、他者の合法的な権益を保護するため、公開すべき記録は公開しなければならない。さらに離婚訴訟の裁判記録、もしくは未成年の子供の親権に関する裁判記録はオンライン公開しないとした」と説明した。

さらに同規定は非公開となる裁判記録(国家機密漏洩の恐れがあるものを除く)については、中国裁判文書網でナンバー、裁判所、裁判日程、非公開の理由を公表することで、社会各界から裁判記録公開活動の監督を十分に受け、公開すべき裁判記録をすべて公開できるようにする。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月31日

 

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