4日付豪サンデー・タイムズ紙は「中国の爆撃機、南中国海の人工島から豪州に攻撃可能」というセンセーショナルな見出しで紙面を飾った。記事によると、同紙は「中国の軍拡が豪州をいかに直接的に脅かすか」という疑問をめぐり、多くの専門家を取材したという。さまざまな観点が示されたが、これを懸念する観点が中心的だった。
同紙によると、この懸念は中国が次世代長距離爆撃機を開発中であることを裏付けてから、さらに強まっているという。豪戦略政策研究所(ASPI)の専門家であるマルコム・ デービス氏は「中国がステルス爆撃機を開発すれば有利になる」と指摘した。
中国の軍事専門家である王亜男氏は4日「豪州メディアと一部の安全専門家は、中国の豪州爆撃を前提として南中国海の戦争を想定している。これが中米間の衝突でないことはさておき、このような事が生じる可能性はほぼない。米国がグアムに3種の爆撃機を配備していることも、中国の軍事演習も、大国の駆け引きにおける戦略だ。相手側に自国の力と戦略を見せつけることで、緩和もしくは緊張が進む情勢のバランス化を実現する」と説明した。
オーストラリア国立大学の軍事専門家は同紙に対して「中国が開発中の軍事技術は誇張されている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月5日