第19回ASEANプラス1(中国)首脳会議ならびに中国・ASEAN対話関係構築25周年記念サミットがこのほど開催された。中国とASEAN諸国の首脳は、1991年に対話関係を構築して以降中国とASEANが得た成果を積極的に評価し、経験を総括したうえで未来を展望し、中国・ASEAN協力の新たな青写真を共に描くことへの期待を表明した。
各国の心中にはいずれも新たな青写真のデザイン草稿があり、青写真に自らの気に入った色を加えることを望んでいる。だが、この青写真には必要不可欠な色がいくつかある。
第1の色は、政治的相互信頼だ。相互信頼はまず尊重に基づく。中国は他国の独立、主権、領土的一体性の尊重、他国への内政不干渉を終始堅持し、ASEAN諸国の称賛を得ている。相互信頼の源は誠実に接することにもある。中国はASEANの懸念を重視し、ASEAN統合プロセスを支持し、地域のフレームワークが変化する中でASEANの中心的地位を維持することを支持し、国際・地域問題でASEANがより大きな役割を発揮することを支持している。