第2の色は、互恵・ウィンウィンだ。貿易は経済発展の重要なエンジンの1つだ。中国は7年続けてASEANにとって最大の貿易パートナーとなり、ASEANは5年続けて中国にとって第3の貿易パートナーとなった。2015年に双方の貿易額は4720億ドルに達し、2020年までに1兆ドルに引き上げるとの目標へ向けて邁進している。コネクティビティは経済発展の血管を通じさせる助けとなる。
ASEANがちょうど採択した「ASEANコネクティビティ全体計画2025」は、インフラ、貿易、物流、人員移動などの分野でASEAN内部のコネクティビティを強化することを目指している。この目標を達成するため、ASEANは全体計画と中国の打ち出した「一帯一路」(the belt and road)イニシアティブの調整を進め、コネクティビティ協力を強化する方法を検討することを望んでいる。中国とASEANは生産能力協力強化の共同声明も発表した。双方は生産能力協力を通じて経済・貿易関係を一層強化し、双方の産業界の自信と積極性を高める計画だ。
(文:蘇暁暉・中国国際問題研究院国際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
人民網日本語版 2016年9月10日