最新の統計データによると、今年に入り韓国籍を放棄した人が2万5000人に達し、韓国籍を取得した人の4.8倍に達した。韓国籍を放棄した人の多くが米国などの先進国での定住を選んでいる。また外国籍を取得することで、兵役が免除される。
韓国KBSテレビの19日の報道によると、今年7月末までに韓国籍を放棄した人は2万5000人に達した。韓国籍を取得した人は5307人。この10年間で21万人が韓国籍を放棄しており、韓国籍を取得した人(14万人)の1.5倍となっている。一部議員からは、韓国人が国籍を放棄し先進国に移住していることを受け、同じような考えを持つ人が国への信頼感を取り戻し社会に希望を抱けるよう、国が対策を講じるべきだと主張している。兵役逃れのため国籍を放棄する人に対して、ビザ発給を制限し徴税を強化することが提案されている。
19日付中央日報によると、韓国籍を放棄して兵役の免除を受けた人の数が、過去最多の4220人に達した。今年の入営者が27万人であることを考えると、65人に1人が国籍放棄で入営対象から除外されたことになる。
過去5年間に韓国籍を放棄した1万7000人のうち、留学など長期居住で外国籍を取得して韓国籍を放棄するケースが90.4%にのぼり、外国で生まれて二重国籍を保有し外国籍を選択したケースは9.6%のみ。資料によると、政府高位公職者27人の息子31人が国籍を放棄して兵役義務の免除を受けた。キム・ジュンロ議員は「親の経済的余裕や社会的地位があってこそ子供が留学などで長期滞在できる。家庭環境が兵役義務にまで影響を及ぼすとは、韓国社会がそれだけ不公平ということだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月21日