中比が握手、南中国海の平和を唱える米国は失望

中比が握手、南中国海の平和を唱える米国は失望。

タグ: アジア太平洋リバランス戦略,中国,フィリピン,ドゥテルテ,南中国海,訪中

発信時間: 2016-10-20 10:09:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

カーター米国防長官は政治雑誌『フォーリン・アフェアーズ』(最新号)の寄稿文で、米国の「アジア太平洋リバランス戦略」について自画自賛し、米国はアジア太平洋の「安全・安定・繁栄」を70年間保証しなければならないとした。カーター国防長官はさらに名指しの中国批判を展開し、中国は「自国の利益を手にするため、地域の摩擦という犠牲を生もうとしている」と称し、さらに「中国は時に、自国の計画のみに基づき行動し、地域の原則を損ねている」とした。

この米国防長官は、米軍の総力の6割をアジア太平洋に移転したことを誇るのを忘れなかった。彼は米国の同盟国を再び励まし、中国を恫喝しようとしたのだろう。

この文章はフィリピンのドゥテルテ大統領の訪中期間に掲載された。ドゥテルテ大統領の就任後の一連の動き、特に今回の訪中は、米国の南中国海戦略の中身を抜くようなものとみなされている。南中国海戦略は、米国の「アジア太平洋リバランス」の中心的な内容だ。

米国は常に自国がアジア太平洋(当然ながら南中国海の平和と安定も含まれる)を守っていると称しているが、それならば今や好都合になったはずだ。先ほど南中国海の摩擦で最も鋭く対立していたフィリピンと中国がついに握手し、意思疎通と協議による係争の解決を始めた。両国間の険悪ムードも解消されつつある。米国はこれを喜ぶべきだが、あの浮かぬ顔ったらない。

オバマ大統領は今年5月にベトナムを訪問し、ベトナムへの武器輸出を全面的に解禁すると発表した。これは中国を念頭に置く行動と広く疑われている。しかし度量の広い中国は当時、米国のこの禁輸措置の解除を歓迎し、両国の関係改善に積極的な姿勢を示した。嘘くさいのは米国だ。中国が当時言ったことを学び、同盟国のフィリピンと中国が再び友情を築いたことを祝うがいい。

中比が和解に向かうほか、中越も敏感な問題で自制を維持している。両国間の状況は近年、穏やかになっている。南中国海の沈静化の強い流れが生じているが、米国は心から東南アジアのためを思っているのならば、この変化を歓迎するべきだ。さらにこの変化に応じて政策を調整し、南中国海の当事国による協議・協力・ウィンウィンという新たな流れを共に促進するべきだ。

1   2    


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。