TPP頓挫が確定的、「中国のプラン」が道を切り開く

TPP頓挫が確定的、「中国のプラン」が道を切り開く。 習近平国家主席は現地時間20日、ペルーのリマでアジア太平洋経済協力(APEC)第24回非公式首脳会議に出席し…

タグ: TPP 習近平 APEC RCEP FTAAP

発信時間: 2016-11-22 13:18:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

習近平国家主席は現地時間20日、ペルーのリマでアジア太平洋経済協力(APEC)第24回非公式首脳会議に出席し、「未来に向けて開拓進取し、アジア太平洋の発展・繁栄を促進させよう」と題する重要講演を行った。習主席が講演で打ち出した、アジア太平洋・世界経済の発展を促進する「中国プラン」が、各国の注目の焦点になった。

今年のAPEC首脳会議は、米国の政権交代の最中に行われた。多くの国は、トランプ氏が率いる米国が、世界を貿易保護主義に向かわせることを懸念している。環太平洋経済連携協定(TPP)の運命も、今回の会議の重要な議題になった。TPPが本当に頓挫すれば、地域諸国は新たに代替案を選択しなければならない。中国が力強く推進する地域包括的経済連携(RCEP)、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)が、アジア太平洋諸国が効果的に協力を展開する場になりそうだ。

先行き不透明なTPP

米国、日本、豪州、ブルネイ、カナダ、チリ、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムの12カ国が今年2月4日、TPP協定に署名した。12カ国は、年内発効を目指すと表明した。

しかし米大統領選が、TPPの進展を乱した。次期米大統領に選出されたトランプ氏は、TPP離脱を何度も表明しており、両院も来年1月20日に権限を移譲する前に、TPP協定について議論することはないと表明した。これはTPPが米国でほぼ「死刑宣告」を下されたことを意味している。

米国の態度を鑑み、一部の署名国はすでに断念を決定している。ベトナムのグエン・スアン・フック首相は17日、米国がTPPの国会審議を停止したため、ベトナム政府はすでに国会でのTPP批准を停止したと表明した。他にも一部のアジア太平洋諸国は、TPPと対立するRCEPに注意を向けている。中国が提唱するFTAAPとRCEPは、APEC首脳会議の重要な経済・地政学的流れになった。

中国のプランに注目集まる

中国は近年、RCEPとFTAAPを推進している。RCEPはASEAN10カ国が提案し、中国、日本、韓国、豪州、ニュージーランド、インド(10プラス6)を招いている。関税と貿易の壁を削減することで、16カ国の市場を統一する自由貿易協定の制定を目指す。

FTAAPは2010年に横浜で開かれたAPEC閣僚会議で初めて提案された。米国が近年TPPを力強く推進し、FTAAPは中国がTPPに対抗するための主な手段とされた。

フィナンシャル・タイムズは、TPPの頓挫という「空白」が、中国に重要なチャンスをもたらしたと報じた。これによって、より広範なFTAAPの建設加速が理にかなった主張になったからだ。

中国社会科学院アジア太平洋・世界戦略研究院研究員の張潔氏は「RCEPもFTAAPも、中国がアジア太平洋自由貿易新秩序の構築に積極的に参与する取り組みだ。トランプ氏の勝利後、世界は保護主義の再来を懸念している。そのため中国の地域・世界貿易の自由化の促進におけるリーダーシップに期待が集まっている」と指摘した。

習主席は20日にリマで行った講演で、経済グローバル化の歩みを確固不動でけん引し、経済グローバル化がより包括的であまねく利益をもたらす方向に発展するようけん引し、すべての形式の保護主義に反対すると呼びかけた。習主席の講演は、中国が経済グローバル化を歓迎するという情報を伝えた。これはTPPと中国のプランの間で揺れ動く国を安心させた。

当然ながら世界経済の回復を実現するために、「中国のプラン」は米国の協力が不可欠だ。米ジョンズ・ホプキンズ大学のマイケル・プラマー教授(国際経済学)は「TPPとRCEPは、APECのFTAAP建設の一環だ。米中が手をつなぎFTAAPに加入できれば、双方に直接的な利益がもたらされる。しかもこの巨大な自由貿易協定は、グローバルガバナンスに改革の新風を吹き込む可能性がある」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月22日

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