シンガポールの装甲車技術、中国は関心なし

シンガポールの装甲車技術、中国は関心なし。

タグ: シンガポール AV-81 香港

発信時間: 2016-11-29 14:20:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

香港税関当局がシンガポール製AV-81装輪装甲車を押収したという件が、現在も物議を醸している。27日付シンガポール華字紙『聯合早報』は、「解放軍駐香港部隊の人員が検査を口実に、内部のデータを入手した可能性が高い」と憶測し、軍事機密の漏洩を懸念した。しかし中国の専門家は、戦車・装甲車について中国がシンガポールから学ぶべきことはないと判断した。

中国に「盗み見」の必要はなし

ある中国の専門家は、環球時報の記者に対して「全体的に見ると、この装甲車の設計の優れた点はそれほど多くない。各国の既存の部品を組み立てた車種と言え、世界に数多くある8×8装輪装甲車の中に埋もれている。性能はそれほど悪くないが、優れた点もあまりない」と指摘した。

シンガポールは伝統的な武器開発強国ではなく、AV-81も欧州メーカーの技術を借りている。しかもこれは、10年前にすでに成熟した技術だ。中国現役の8×8装輪装甲車の性能は、AV-81にまったく劣らない。軍側もメーカー側も、AV-81を特に気にすることはない。

AV-81の車載通信システムの秘密がこれにより漏洩する恐れがあると分析されているが、中国の専門家は「他国がAV-81を入手できたとしても、その通信システムの秘密を把握できるかについては、状況によって異なる。一般的に、このようなシンプルな装輪装甲車には、低レベルの音声による無線通信装置しかなく、何の秘密もない。当然ながら先進的なデータリンクシステム、敵と味方を識別するシステムが搭載されていれば、シークレットキーや周波数ホッピング技術が含まれるかもしれない。そのため通信システムが秘密を漏洩するかについては、それそのものに漏洩できるほどの秘密があるかにかかっている」と話した。

中国は陸戦武器強国

今年の珠海航空ショーの中国兵器工業部門による展示品を見ると、中国は世界最先端の主力戦車を製造する実力を完全に持つ。陸戦装備のうち、主力戦車はピラミッドの頂点に位置し、装輪装甲車は低層に位置する。航空ショーの会期中、中国は世界先進水準の多くの装輪装甲車を展示した。これは中国兵器工業部門が一連の開発体制を整えており、エンジン、トランスミッション、走行装置、火器管制システム、防護システムが西側先進水準に達していることを示している。中国の陸戦装備の開発水準は、全体的に見てシンガポールを大きく上回る。AV-81は中国にとって価値がない。

ある中国の軍事専門家は、環球時報に対して「中国の軍需産業に一定の遅れがあるとするならば、それは精密さで、世界トップ水準との間には開きがある。これは工業体制全体のレベルアップ、材料技術の進歩と関連しているが、ある装甲車内を見るだけでこの進歩が実現できるはずがない」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月28日

 

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