米国の接近偵察は中米の戦略的相互信頼強化の障害

米国の接近偵察は中米の戦略的相互信頼強化の障害。

タグ: 米国 接近偵察 中米 

発信時間: 2016-12-20 10:07:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

このほど、中国海軍は南中国海で「不明な装置」を発見した。米国の無人潜水機の背後の巧妙な計略も表面化した。このニュースは直ちに国際世論の注目の焦点となった。事件の主役が中米両大国の軍事力であること、事件の場所が近年穏やかでない南中国海であること、また事件発生後、トランプ米次期大統領がツイッターで参加してきたことが注目の焦点となった大きな要因だ。(文:華益文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

まずトランプ氏がこの件について。

トランプ氏はまずツイッターで注目を表明し、中国側が「国際海域」で米国の無人潜水機を「盗み去った」と述べた。その後、ツイッターで大変「寛大」な態度を示し、「返してもらわなくてもいい。彼らが取っておけばいい」とも言った。トランプ氏の本心ははかりがたいが、中国側はその心理を推測するのに大きな力を注ぐ必要はない。動揺せず、情勢をしっかりと把握し、沈着して対処すればそれでいい。

次に南中国海について。

ここ数年米国は南中国海を足がかりに、戦略的に中国を牽制しようとしている。米側は艦艇や航空機を繰り返し中国の南沙(英語名スプラトリー)諸島の島や礁の周辺海域・空域に派遣し、さらには軍艦を中国の西沙(英語名パラセル)諸島領海に勝手に進入させ、「航行の自由」を旗印に、中国に対して計画的に挑発し、混乱を望んでいる。今回の南中国海潜水機事件で、米側は「罪がない」ことを装い、「国際法に基づく」ものだと公言し、「国際海域」で「軍事・海洋学データ」を収集すると同時に、無人潜水機を「不法に捕獲した」として中国側を非難した。これは逆ねじを食わすものだ。現時点で明らかになった情報によると、中国海軍の人命救助船は中国の南中国海管轄海域で「不明な装置」を発見し、「同装置が往来する船舶の航行の安全及び人員の安全を損なわないよう」、責任をもって識別と確認を行った。今回の事件における中国側の処理は理にかない、節度あるものだというべきだ。今回の潜水機事件で、中国側は「専門的で責任ある態度」を取るとともに、確認後、米側への返還に同意した。一方、米側が今回の事件を一方的に騒ぎ立てるのは、問題の順調な解決にマイナスだ。

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