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英誌「ジェーン・ディフェンス・ウィークリー」ウェブサイトの17日の報道によると、タイ王国海軍は、2026年までに3隻の通常動力型潜水艦を受領する計画であることを明らかにした。タイ海軍はしばらく前、中国から3隻の通常動力型潜水艦を輸入することを認めており、中国が用いている元型潜水艦の輸出機種「S26T潜水艦」ではないかと見られている。
外国メディアの報道によると、タイ軍は2016年6月、中国から10億ドルで潜水艦3隻を導入する計画を認可した。中国の潜水艦は、フランスやドイツ、韓国などの国に打ち勝ち、東南アジアの海軍強国からの受注を獲得した。潜水艦のすぐれた性能はもとより、10年間の分割払いという優遇条件を与えることに中国が同意したことが、タイからの受注獲得につながったとされる。
報道によると、S26T潜水艦は、中国のもう一つの輸出向け潜水艦「S20」と類似し、中国海軍の039A型潜水艦の縮小版とみなすことができる。水上排水量は1850トン、水中排水量は2300トン、最大速力は18ノット、航続距離は8000カイリ。533mm魚雷発射管6本を配備しており、有線誘導魚雷と対艦ミサイル「YJ-82」を発射でき、高い対潜・対艦能力を備えている。このほか顧客のニーズに応じて、非大気依存推進(AIP)装置を追加できる。
中国の潜水艦は近年、国際市場において豊かな実績を上げている。報道によると、タイ海軍が3隻を調達するほか、パキスタン海軍は40億ドルで8隻の類似潜水艦を注文し、バングラデシュ海軍も2隻の035型(明型)通常動力型潜水艦を導入している。外国メディアによると、国外の先進技術の導入と吸収を経て、本国技術の水準も絶えず進歩し、中国の潜水艦とりわけ通常動力型潜水艦はすでに、世界の先頭集団の仲間入りをしている。中国の製造した潜水艦の国外への進出に伴い、今後はより多くの国が新型潜水艦の保有国として名乗りを上げるものと見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月20日