中国海軍が10年間で多くの「初」を創出、第一列島線を制御

中国海軍が10年間で多くの「初」を創出、第一列島線を制御。

タグ: 中国海軍,3大艦隊

発信時間: 2017-01-22 09:51:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国海軍の高官の人事異動は連日、中国海軍の発展に対する海外メディアの新たな関心事となっている。海軍司令員を11年以上務めた呉勝利上将は17日に、定年退職した。イタルタス通信は20日、「中国が新たな海軍司令を任命」と題した記事で、「新司令員には前南海艦隊司令員の沈金竜氏が就任する。中国海軍の南海・北海・東海3大艦隊の指令員が、今年上旬に総入れ替えとなる」と伝えた。20日付産経新聞は、中国が3大艦隊の司令から海軍司令を直接選ぶのは初のケースと報じた。

21日付印エコノミック・ タイムズ紙は、中国海軍の艦隊の環太平洋合同演習への初参加など、中米海軍間の交流を振り返った。確かにこの10年間で、中国海軍は全世界に足跡を残し、多くの「初」を創り出した。2008年末にはアデン湾とソマリア沖の航行を護衛する海軍艦隊を結成し、初めて太平洋以外の地域で重大任務を遂行した。2011年2月にはリビア情勢が混乱し、中国海軍が初めて居留民引き揚げ任務に参加した。2013年7月には中国の軍艦が初めて北海道・サハリン間の宗谷海峡を通過し、かつ日本海を一周した。2013年10月には、初めて南米大陸最南端のマゼラン海峡を通過した。2014年2月には、初めてインドネシアのジャワ島・スマトラ島間のスンダ海峡を通過した。2014年6月には中国海軍が初めて、世界最大規模の米国主導の環太平洋合同演習に参加した。2015年3月にはイエメンで内乱が発生し、中国の艦艇が初めて外国の港湾に停泊し、居留民引き揚げ任務などを直接遂行した。これらの「初」の裏側には、より重要かつ長距離の常態化行動計画がある。中国海軍第25期護衛航行艦隊は今日、アデン湾とソマリア沖を巡航中で、海外もこれを恒例のこととしている。2012年に始まる中露の「海上連合」軍事演習も恒例化している。

米軍事分析サイト「ディフェンス・ニュース」は、次のように伝えた。

大型で現代的な新型艦が、中国海軍に続々と加入している。これには先進的なミサイル駆逐艦・護衛艦、複数の通常動力・原子力潜水艦、現代的な強襲揚陸艦、高性能補給艦などが含まれる。この補給艦は、中国が初の長距離・海外作戦を展開するための、重要な要素の一つだ。2008年8月よりアデン湾の海賊取締に遠洋艦隊の派遣を続けているが、中国艦隊の行動範囲はこれだけにとどまらない。さらにはアフリカ周辺、地中海、黒海、ベーリング海、アメリカ大陸などの海域に向かっている。中国海軍は「最も劇的な」発展の時期を迎えている。また中国を地域の海上強国にし、中国の島の領有権に対する主張を強化している。さらに「海上シルクロード」の西太平洋及びインド洋における商業活動を護衛している。

ロシアのウェブサイトによると、中国の3大艦隊は水上艦と潜水艦を700隻以上持ち、すでに非常に高い実力を持つ。中国海軍は第一列島線制御という段階的な目標をすでに実現しており、2020年までに第二列島線における軍事的な存在感と行動を積極的に強化し、2050年までに世界の大洋の各海域で任務を遂行できる遠洋海軍を建設する。新中国設立後の長期に渡り、海軍の発展が遅れていたが、最近の急成長はこの数十年間を補う成長と言える。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月22日

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