新型戦闘機に対する同盟国の信頼を増強
米空軍の演習「レッドフラッグ」でF-35が15:1という撃墜対被撃墜比率を記録した後、米軍からもメディアからも、この戦闘機を賞賛する声が次々と上がった。F-35部隊の指揮官であるジョージ・ワトキンス中佐は取材に対し、演習では「パーフェクトな記録」は避けるべきで、F-35の唯一の被撃墜は想定内だと語っている。軍事ウォッチャーの徐勇凌氏は、米軍の今回の演習の戦果は、宣伝と誇張の要素が強く、新型戦闘機に対する議会と同盟国の信頼を高めるためのものだと指摘している。
米国はF-35の大量装備で空中作戦での優位ねらう
米国の多くの同盟国はいずれも、F-35ステルス戦闘機を調達している。日本や欧州のような戦略的需要の高い国は、50機さらに100機以上の需要も見込まれる。こうして形成される全体作戦能力は、米軍よりも低くはなるが、比較的高いレベルに達すると考えられる。だが比較的弱いほかの同盟国が、10数機または20機のF-35の調達によって空軍全体の作戦能力の向上をはかっても、その程度の規模では、米軍の作戦能力への到達はできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月14日