中国が両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)の会期に入り、国際社会から注目されている。李克強総理は5日の政府活動報告で、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)に5回言及し、重視の程が伺える。
各国の駐中国大使もインタビューに応じた際に、一帯一路への観点を示した。中国の一帯一路という提案は、歴史的な高みから未来を見据え形成された理念であり、沿線諸国の経済発展をけん引すると判断した。
・シンガポール大使 一帯一路は地域貿易・投資を促進
シンガポールの羅家良大使は一帯一路について「一帯一路は地域貿易・投資を促進し、地域のインフラ整備を強化できる。また地域間の相互理解と信頼を深めることができる」と述べた。
「アジアの多くの地域では、インフラ整備を進める必要がある。一帯一路はこの不足を補える。例えばシンガポールとマレーシアは現在、シンガポールとクアラルンプールを結ぶ高速鉄道の建設を計画している。中国は高い高速鉄道技術を持っている。シンガポールは中国企業が公平・公開・透明な入札に参加することを歓迎する」
「一帯一路はインフラ整備の他に、金融・情報・政策などの相互接続も重視するべきだ。こうして初めて、真の21世紀新シルクロードを作ることができる」。