揚陸艦「井岡山艦」「崑崙山艦」による艦隊が21−27日にかけて、複数のヘリと国産ポモルニク型エアクッション揚陸艇を搭載し、不慣れな海域で多方向かつ立体的な島礁奪還・制圧訓練を行った。
『当代海軍』誌によると、今回の訓練では数多くの記録が作られた。これには初となるエアクッション艇部隊による母艦の出入りと複数の艦載機の離着艦、初となる複数のエアクッション艇による多方向同時突撃・上陸などが含まれる。ドック型揚陸艦と新型エアクッション艇を軸とする上陸作戦体制を整えた。
軍事専門家の杜文竜氏は「国産ポモルニク型が大量配備されれば、中国軍の沿岸部における高速巡航能力、上陸作戦能力の強化を強く促す。現在の上陸作戦では、浜に上がる水面機動力は水陸両用車が中心となっているが、速度が遅く、上陸部隊が敵の火力にさらされる時間が長いという欠点がある。この時間を最大限に短縮できれば、被害を効果的に抑えることができる。上陸作戦がよりスムーズになる」と指摘した。
海外メディアは最近、解放軍の上陸作戦能力の発展に注目し続けている。日本のオンライン英字誌『ザ・ディプロマット』は、中国海軍陸戦隊の規模は10万人に大幅拡大されると伝えた。『香港商報』は8日、中国海軍の大幅拡大で、海軍陸戦隊が中心になると報じた。
軍事専門家の曹衛東氏は「解放軍には確かに、海軍陸戦隊を拡大する需要がある。わが軍は1949年に海軍陸戦隊を発足し、幾度かの変化を踏まえた。1980年代に海軍陸戦隊が再発足となり、海軍連合機動作戦における重要な対岸突撃及び海洋防衛勢力になった。海軍陸戦隊は中国の経済建設、災害救助、海外在留邦人の引き揚げ、遠洋航行の護衛などで重要な力を発揮した。今後もより多様な任務に参加しなければならない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月2日