中国初の国産空母が、間もなく進水する。一部メディアは来月23日の海軍節(海軍創設記念日)に進水し、将来的には南中国海艦隊に配備されると予想している。基地候補地は、海南省三亜市だという。シンガポールの軍事専門家は、中国の国産空母が海南省に配備されることで、台湾封鎖の際に重要な力を発揮すると分析した。シンガポール華字紙『聯合早報』(電子版)が28日に伝えた。
シンガポール南洋理工大学S. ラジャラトナム国際研究院(RSIS)海洋安全専門家の許瑞麟氏は「メディアが公表している情報と写真で分析すると、初の国産空母001A型と遼寧艦の間に大きな差はない。どちらも最先端の原子力空母ではなく、またより先進的なカタパルト発艦を採用していない」と指摘した。
許氏は中国周辺海域の地理と戦略情勢から、「中国の空母が短期間内に戦場で実力を発揮するには、一定の制限がある。中国が国産空母の発展に取り組むのは、大国のイメージに合うスペックを揃えるためだ」と分析した。
中国メディアの報道によると、国産空母の戦闘力は米国の空母との間に大きな開きがあるが、英仏の最新空母には並び、さらにはやや勝る可能性がある。ロシアやインドと比べると、大きく勝るという。許氏は「中国の空母は一部技術で、確かに英仏ロ印より先進的だが、各国の数十年に渡る空母操作の経験を持たない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月2日