世界の軍事費は新たな増加期に

世界の軍事費は新たな増加期に。 軍事費は国際安全保障情勢、特に軍事安全保障情勢の風向計だ。近年、世界の主要国は次々と国防費を大幅に増やし、武器の発展と軍事力の強化を加速している。世界の軍事費の明らかな増加傾向を人々は注視し、憂慮している…

タグ: 軍事費 安全保障 NATO 

発信時間: 2017-04-13 10:07:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る
■軍事費増加の主要用途

各国の状況を見ると、増加分の軍事費の主要用途は3つある。

第1に、軍事行動。たとえば米国はアフガニスタンとイラクの戦争で計2兆ドル以上を費やし、NATOのリビア空爆では10億ドルを費やし、対「イスラム国」の軍事行動には年150億~200億ドルを必要としている。ロシアの三大軍種の1つであるロシア航空宇宙軍はシリアでの軍事行動に1日240万~400万ドルを費やしている。

第2に、先進的武器の調達。たとえば米国は現在、武器の高度化と「破壊的技術」の開発を加速している。今後5年間で400億ドルを投じて水中及び対潜能力を高め、120億ドルを投じて新型B-21長距離爆撃機を開発し、560億ドルを投じてF-35ステルス戦闘機400機余りを調達する計画だ。

第3に、人件費の増加。例えばロシアは2012年に軍の人件費を3.5~4倍と大幅に増やして、職業としての軍人の魅力を大幅に高めた。近年の中国の軍事費急増も、人件費の増加が主要な原因の1つだ。中国は2016年に軍人の定期昇給制度を設け、経済・社会発展状況に基づき、基本的に毎年または隔年で1回増額している。

■世界の軍事費増加で一層高まる安全保障情勢の不確定性

世界の軍事費の新たな増加には、大国間の軍事競争と対立の激化、及び世界と地域の安全保障情勢の悪化という大きな背景がある。主要国の軍事戦略の調整状況から見て、この増加傾向に短期間で根本的な変化が生じることは考えにくい。全体的に見ると、東欧、中東地域での米欧とロシアの軍事競争・対立は今後も続き、アジア太平洋地域での抑止と反抑止、封じ込めと反封じ込めをめぐる中国と米国の戦略的角逐も長期間続き、アジア太平洋地域及び中東地域の大国の主導権をめぐる争いは一層激しくなる恐れがある。地域の中・小国の不安感、世界と地域の安全保障情勢の不安定性、不確定性はさらにある程度高まり、軍備競争の勢いはさらにある程度強まる。世界の軍事費はすでに新たな増加期に入った。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年4月13日

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