第2に、中国は地域の平和と安定の維持を各国に促す。現在、朝鮮半島情勢は悪循環に陥り、朝鮮は武力を誇示し続け、米韓は圧力を強化し、各国は刺激し合い、対立が一歩一歩激化している。中国は朝鮮半島、北東アジア、世界の平和の重要性を強調し、平和的方法による問題解決を主張し、各国に対して、自制を保ち、朝鮮半島情勢の緊張を激化させる事を避けるよう呼びかける。米国メディアによると、習主席との会談の過程で、トランプ大統領は朝鮮核問題の複雑性を理解した。朝鮮半島核問題をめぐる両国指導者による頻繁な電話会談は、双方が状況の変化を速やかに知り、情勢の急変を防ぐ助けとなる。
第3に、中国は朝鮮半島核問題の解決に積極的な役割を発揮することを望んでいる。朝鮮半島核問題の本質は朝米対立だと、中国はかつて繰り返し表明した。だがこれは、朝鮮半島問題で中国が手をこまぬいているということではない。中国は意思疎通の役割を発揮し、朝鮮半島問題特別代表会談などを通じて米側と問題について率直かつ踏み込んで意見交換している。中国は共通認識の形成を後押しし、対話と協議という正しい道に戻るよう各国を後押ししている。現在の朝鮮半島の複雑で敏感かつ危険性の高い情勢及び対立の交互エスカレートに対して、中国側は朝鮮半島問題解決のための「デュアル・トラック」アプローチ及び対話始動の第一歩である「相互停止」提案を打ち出した。
地域の問題に対して中米間の理解が異なるのは全く正常なことだ。中国は原則を堅持し、ぶれることなく、公正・正義と地域の平和・安定維持に尽力し、責任ある大国としてのイメージを示している。同時に、開かれた姿勢で米側と交流を保っている。中米首脳の緊密かつ直接の意思疎通は、両国間の相互尊重と重視に基づき、両国関係の落ち着いた発展を保障するものでもある。
問題は複雑かつ難解だが、両国首脳は様々な形で緊密な連絡を保ち、共通関心事について速やかに意見交換することで合意した。これは中米両国の付き合いと働きかけ合いが一層成熟したことを示すものだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年4月26日