トランプ氏が中東を初訪問、目的は経済か戦略か?

トランプ氏が中東を初訪問、目的は経済か戦略か?。

タグ: トランプ 中東 初訪問

発信時間: 2017-05-18 14:16:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

トランプ米大統領は「今回の訪問で海外大統領と交流し、中東の平和を築くことに期待している」と表明した。CNN(電子版)によると、トランプ大統領は19日に初の外遊に乗り出し、サウジアラビア、イスラエル、バチカンを訪問する。トランプ大統領の外交デビューには、どのような目論見があるのだろうか。米国の外交政策の、どのような調整を反映するのだろうか。

トランプ大統領の出発前、ホワイトハウスの高官は現地メディアに対して、両国が1000億ドル以上の兵器輸出協定を結ぶ可能性があると明かした。この兵器の「ビッグプレゼント」には、陸海空軍で使用されるハイレベル兵器・装備が含まれ、交渉は「最終段階」に入っているという。トランプ大統領の訪問に対して、サウジ側も大きな熱意を示している。現地紙『リヤド・ヘラルド』は漏洩した文書を引用し、サウジがトランプ大統領を歓待するため、2億5700万リヤルの経費を拠出したと伝えた。これはサウジにとって最大の厚遇となる。

ワシントン・ポスト紙によると、トランプ大統領の今回の外遊には、2つの異例がある。まずオバマ前大統領は就任100日内に3回外遊し、9カ国を訪れていたが、トランプ大統領の外交デビューの時期は多くの歴代大統領よりも遅い。次にトランプ大統領は大半の米大統領のように、カナダやメキシコを初の訪問先に選ばず、伝統を破り遠い中東を選んだ。

トランプ大統領の中東初訪問は、米国の影響力を拡大し、米国と中東の同盟関係を強化する上で非常に有益だ。

中国社会科学院米国研究所の袁征研究員は、トランプ大統領がサウジを初の訪問先に選んだ原因について「双方の関係は緊密で、歴史も古い。サウジは中東、アラブ世界で重要な影響力を持つ。またサウジは石油を豊富に産出し、大きな経済力を持つ。米国製兵器のお得意様として、米国から重視されている」と分析した。ホワイトハウスも4日、トランプ大統領が両国の「堅固なパートナーシップ」を再確認すると発表した。

またサウジは、米国のイスラム国・イラン攻撃の重要な力となっている。

「米国優先のスローガンは、米国のリーダーシップとまったく相反しない」。ワシントン・ポストによると、ホワイトハウス高官は記者会見で「米国の国益を強調するトランプ大統領は、同盟国との関係を弱める可能性があると見なされているが、実際には同盟国を非常に重視している」と話した。

袁氏は「トランプ大統領は外交政策で徐々に、共和党の伝統的な路線に回帰しつつある。共和党は民主党よりも中東、イスラエルを重視している。イランに対しては制裁を拡大し、常に圧力をかけている。これは共和党の伝統的なやり方だ」と指摘した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月18日

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