広範な共通認識を集め、協力深化の実り豊かな成果を得た。5月14、15両日に成功裏に開催された「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムは、「一帯一路」建設という世紀の事業が新たな出発点に立ち、新たな道程を切り開いたことを示している。(人民日報「鐘声」国際論評)
フォーラムは時代に向き合ううえで必要な歴史的使命を担っていた。人類にとって困難に打ち勝つ手段が今日ほど豊富であったことはない。だが同時に、平和の欠損、発展の欠損、ガバナンスの欠損も明らかだ。突出した矛盾に向き合うには、歴史的視野、グローバルな視野で将来を計画する必要がある。習近平国家主席は古代シルクロードの偉大な実践を参考に、平和・協力、開放・包摂、相互学習・参考、互恵・ウィンウィンを柱とするシルクロード精神の時代的価値を明らかにした。全世界の発展上の難点に着眼し、各国が相互依存し、グローバルな試練が生じ続ける今日にあって、各国が互いの政策を連携し、世界のより大きな範囲で経済要素と発展リソースを統合して初めて、合力を形成し、世界の平和・安寧と共同発展を促進できることを強調した。北京の歴史的変遷を例証に「人類は共通のふるさとに暮らし、運命を共有しており、人類の歴史は常に異なる民族や文化が出会い、知り合う中で前向きに発展してきた」ことを明らかにした。一連の重要な論断は、現代世界のリソースと目標、潜在力と現実、ビジョンと行動のずれを改めるための、強大な思想的導きとなった。
フォーラムの広範な共通認識は、世界の突出した試練に対処するための現実的道筋を示した。今日、世界経済の成長は基礎が十分に堅固でなく、貿易と投資は低迷し、経済グローバル化は曲折を経験し、発展の不均衡は激化している。こうした中、新たな経済成長源の掘り起こし、各国の内生的な発展の原動力の強化、世界経済の成長促進、経済グローバル化の包摂的で普遍的に恩恵をもたらす方向への発展における「一帯一路」建設の意義が一段と明らかになっている。まさに習主席が指摘したように「大雁が風雨を通り抜けて遠くまで安定して飛ぶことができる鍵は、仲間と列をなして飛び、互いの力を借りることにある。これはわれわれが協力して試練に対処し、より良い発展を実現するための深い道理を明らかにしている」のだ。過去4年間に「一帯一路」建設が政策の疎通、施設の連結、貿易の円滑化、資金の融通、民心の通じ合いの面で得た実り豊かな成果は、各国が同じ方向に向かい続けさえすれば、出会い、知り合い、共に発展する道を歩み出せることを十分に示している。事実は共通認識を導き、共通認識は行動へと変わる。人々は経済政策の調整と発展戦略の連結の強化を支持し、協同・連動発展の実現に尽力している。共に話し合い、共に建設し、共に享受する「一帯一路」建設の原則は人々の心に一層深く浸透し、「1足す1は2より大きい」という実際の効果はすでに誰の目にも明らかだ。