王毅外交部長(外相)が19日、西アフリカ4カ国歴訪を開始する。アフリカ訪問は新年早々の5カ国歴訪に続くものだ。これには今年が、中国―アフリカ協力フォーラム・ヨハネスブルグサミットの成果の実行において鍵を握る年、収穫の年であり、中国・アフリカ協力の全面的推進と構造転換及び高度化の年でもあるという大きな背景がある。(文:華益文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
2015年のヨハネスブルグサミット以降、中国の指導者が相次いでアフリカを訪問し、アフリカ各国の元首も相次いで中国を訪問した。こうした往来には、習近平国家主席とアフリカ首脳の重要な合意及びヨハネスブルグサミットの成果の実行を積極的に推し進めるという大きな目的がある。中国―アフリカ協力フォーラムは中国とアフリカ53カ国との協力に関わり、アフリカの工業化及び農業近代化実現の支援を主要目標とする3年間の中国・アフリカ「10大協力計画」の実行を重点としている。「実行重視」は現在の中国の対アフリカ外交において極めて重要だ。
同様に、「実行重視」は「一帯一路」(the belt and road)建設においても極めて重要だ。「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが先日成功裏に閉幕した。「一帯一路」建設が4年足らずで得た予想を上回る成果は、国際社会の大きな反響を呼んだ。原因は多方面にわたるが、イニシアティブが定着し、大きな早期収穫を得た鍵は粘り強い「実行重視」にある。