欧州でテロが多発、負のスパイラルに

欧州でテロが多発、負のスパイラルに。

タグ: 欧州 テロ

発信時間: 2017-05-24 09:55:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

独ベルリンの欧州政治学者であるミヒャエル・シュミット氏は23日、環球時報の記者に対して「マンチェスターのテロ事件は、2015年11月にパリのコンサートで起きたテロ事件を連想させる。しかし前者は主に若者をターゲットとし、後者は大規模な行動で、外部でもテロを起こしていた。欧州でテロが相次いでいるが、これには2つの原因がある。まずは外部の原因だ。イスラム国の中東での勢力が縮小を続けているが、そのテロは欧州に蔓延している。また『ローンウルフ』を育成することで、混乱を引き起こす機を伺っている。次に内部の原因、すなわち欧州にまとわりつくさまざまな危機だ」と指摘した。

英メディアによると、英国はこれまでも潜在的なテロの脅威にさらされてきた。英デイリー・エクスプレス紙によると、英国が輸出する「聖戦の戦士」の数はすべての欧州諸国を上回っている。イラク・シリア情勢の影響により、「聖戦」に参加した多くの武装人員が英国に流れ、英国の国家安全の大きなリスクとなっている。彼らは行動の機を伺っており、常に爆破や各種テロ事件を起こす準備を整えている。英国警察当局が過去5年間で処理したテロ関連事件は600件以上に達する。英国警察当局は2013年下半期から現在まで、英国での各種テロを15件阻止している。英議会近くで今年3月にテロ事件が発生し、5人の死者、50人以上の負傷者が出た。英国のテロ対策部門は、英国はこの40年間で最も深刻なテロの脅威にさらされていると判断した。欧州全体がテロの厳しい情勢に置かれるなか、英国も大きな圧力を受けている。英国のテロ対策専門家は「過激な思想の影響を受けた人員が英国に潜伏し、ローンウルフによるテロの脅威が拡大している」と分析した。英MI5のアンドリュー・パーカー長官は記者に対して「英国はテロの現実的で直接的な脅威にさらされている。警察当局と情報活動員は全力を尽くしているが、すべてのテロの野望を阻止できないことも理解している」と強調した。

中国現代国際関係研究院の馮仲平副院長は、環球時報の記者に対して次のように述べた。 テロリストは人が集まる場所でテロに及ぶ。欧米諸国にとってこれは大打撃で、これまの安心感が打ち砕かれた。欧州は経済問題、高失業率、テロ多発という3つの危機に直面しているが、現時点では理想的な解決方法が見つかっていない。現在はポピュリズム、排外主義、テロが重なり、影響し合い、負のスパイラルを形成している。今回のテロの被害者の多くが2000年頃に生まれた英国人であり、アイルランド共和軍によるテロ事件の時代を知らない。そのためテロはこれらの若者により大きなショックを与える。また感覚的に、欧州ももはや安全ではなくなった。国外の若者が欧州の大学と勤務先を選ぶ際には、慎重に検討する必要がある。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月24日

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