トランプ米大統領はホワイトハウスで1日、米国が世界的な気候変動に対応する「パリ協定」から離脱することを宣言した。
トランプ大統領は同日の記者会見で「米国は本日より、拘束力を持たないパリ協定の履行を停止する」と述べた。
トランプ大統領は、パリ協定により米国が不利な立場になり、他国に利益を与えると述べた。米国は交渉を再開し、米国にとって公平な協定を求めるという。
オバマ前大統領は同日、米国は「未来を拒む少数の国の仲間入りを果たした」と批判した。
トランプ大統領は気候変動はトリックであると述べ、選挙中にパリ協定離脱をほのめかしていた。就任後はオバマ政権が制定した、発電所のCO2排出削減を目指す「クリーンパワープラン」廃止を求めた。トランプ政権が提出した2018年度連邦政府予算も、国連気候変動対策への支出を停止し、米国環境保護庁の予算を大幅に削減した。
トランプ政権の気候問題における立場は、国際社会から批判を浴びている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月2日