(2)発展戦略協力を深化し、地域問題での協力水準を高める
中国とカザフスタンは発展戦略理念が通じ合い、すでに包括的な戦略的パートナーシップを結んでいる。カザフスタンは一定の影響力を持つ中央アジアの大国であり、中国はカザフスタンが大国としての役割をしっかりと発揮することを支持している。中国とカザフスタンの「包括的な戦略的パートナーシップの新たな段階に関する共同宣言」は、「中国は、ユーラシア大陸の均衡ある建設的関係を構築し、地域及び世界の平和・安定を強固にすることを旨とするカザフスタンの国際イニシアティブを支持する」と明記している。中国はカザフスタンの発起した「アジア信頼醸成措置会議」(CICA)を支持し、議長国を務める。習主席は訪問時にアスタナ万博開幕式に出席する。これは地域問題における両国の協力水準を高めるうえでプラスだ。
両国は地域問題における協力で主に地域の平和・安全・安定維持に焦点を合わせている。両国は各国が自国の国情にあった発展路線を選択する権利を明確に支持し、他国への内政干渉に反対し、地域の政治的相互信頼の促進及び「3つの勢力」(極端な宗教勢力、民族分裂勢力、テロ勢力)の取締り強化など安全分野の協力強化に尽力している。上海協力機構の内部構造はインドとパキスタンの加盟によって大きく変化する。これは上海協力機構に発展の新たなチャンスをもたらすと同時に、大きな試練をもたらしている。習主席のカザフスタン訪問は上海協力機構の枠組での両国の協力を強化し、中央アジアの政治・安全分野での両国の協力を深め、上海協力機構による地域問題の解決をカザフスタンと共に後押しし、地域の協力と発展を促進する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月9日