近く開催される初の中米外交安全保障対話について、中国外交部(外務省)の耿爽報道官は20日の定例記者会見で、米側と共に努力して前向きな成果を後押ししたい考えを表明した。
【記者】米国務省は19日、近く開催される初の中米外交安全保障対話についてブリーフィングを行い、朝鮮半島核問題、海洋、テロ対策などの問題を重点的に議論すると表明した。これについてコメントは。
【耿報道官】習近平国家主席とトランプ大統領の「マール・ア・ラーゴ」会談での合意に基づき、双方は初の中米外交安全保障対話を21日にワシントンで開催することを決めた。中国の楊潔チ国務委員、米国のティラーソン国務長官、マティス国防長官が共同議長を務め、房峰輝連合参謀部参謀長(中央軍事委員会委員)が参加する。中米双方は中米関係及び関心を共有する重要な国際・地域問題について踏み込んだ意見交換をする。中国側は米側と共に努力して、対話の前向きな成果を後押しすることを望んでいる。
(朝鮮半島核問題に関して)中国側の立場は一貫した、明確なものだ。われわれは朝鮮半島の非核化を堅持し、対話と交渉による問題の平和的解決を堅持し、朝鮮半島の平和・安定維持を堅持する。関係各国がしかるべき責任を担い、同じ方向に向かい、朝鮮半島核問題の適切な処理と解決を推し進めることを希望する。米側及び関係各国と、これについて意思疎通と協力を保ちたい。
(南中国海問題に関して)中国とASEAN諸国の共同努力の下、現在南中国海情勢は安定に向かいつつあり、南中国海問題は交渉と協議による平和的解決という正しい道に戻った。域内国の努力を関係国が尊重し、地域の平和・安定にプラスとなることを行うよう希望する。
テロ対策面では、中米は共にテロリズムの被害者であり、協力強化は双方の利益に一致する。双方が相互尊重、平等及び互恵の原則に基づき、関心を共有するテロ対策問題について意見交換し、協力を繰り広げることを希望する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月21日