■香港を活気溢れる都市に
今後5年間の特区政府の施政目標と自らの期待について、林鄭氏は、「豊かな政務経験を用いて、行政長官選の際にに示した理念に従い、香港を国の活気溢れる都市にすべく努力する」と表明した。
そして、「香港の将来に対して私が期待するのは、香港市民に生活の満足感が非常に高い場を提供し、青年に各自の長所を伸ばす機会を提供し、中年世代に安心して暮し、楽しく働ける環境を提供し、高齢者が晩年を安らかに楽しめるようにすることだ」とした。林鄭氏は、こうした目標を達成するために次期特区政府が優先的に強化する取り組みとして、(1)土地・住宅政策。不動産の価格が高く購入が困難という問題を解決する(2)教育。一層のリソースを投じて十分な人材を育成し、香港の将来の発展を支える(3)香港の経済構造をさらに多元化し、従来型産業を強固にし、高め、イノベーション科学技術産業とクリエイティブ産業を開拓する――を挙げた。
林鄭氏は、「特区政府が公共サービスの提供者と市場監督者のレベルに留まってはならない。より力強く香港経済を発展させるには、特区政府はさらに2つの新たな役割を担わなければならない。多くの取り組みを成就に導くこと、そして全世界に香港を売り込むことだ」とした。
過去20年間を振り返り、林鄭氏は、「香港の経済発展と国の発展は切り離せない。国の発展の各段階において、香港はその大きな背景の下で自らの経済成長源を探る。香港は過去、国の改革開放の恩恵を受けて、国際金融センター、海上輸送センター、貿易物流センターとなった。将来は『一帯一路』(the Belt and Road)建設において、さらに大きなチャンスを得る」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年6月22日