習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は14、15両日の金融政策会議で次のように指摘した。人民日報が伝えた。
金融は国の重要なコア・コンピタンスであり、金融の安全性は国の安全の重要部分をなし、金融制度は経済・社会発展における重要な基礎的制度だ。金融政策に対する党の指導を強化し、「安定を維持しながら前進する」との政策の全体基調を堅持し、金融発展の法則に従い、実体経済への寄与、金融リスクの防止・制御、金融改革の深化という3つの任務をしっかりと押さえ、金融コントロールを革新し、完全なものにし、現代金融企業制度を整え、金融市場システムを完全なものにし、現代金融監督・管理フレームワークの構築を推し進め、金融発展方式の転換を加速し、金融法治を整え、国の金融の安全性を保障し、経済と金融の好循環及び健全な発展を促進しなければならない。
金融政策を達成するには、以下の重要原則をしっかりと把握する必要がある。
第1に、根源に立ち戻り、経済・社会発展への寄与に従う。金融は実体経済への寄与を出発点及び到着点とし、サービスの効率と水準を全面的に高め、より多くの金融資源を経済・社会発展の重要分野及び弱い部分に配分し、人民大衆と実体経済の多様な金融ニーズをより良く満たす必要がある。
第2に、構造を最適化し、金融市場、金融機関、金融商品システムを完全なものにする。品質優先を堅持し、金融業発展と経済・社会発展の協調を誘導し、融資の円滑化、実体経済コストの引き下げ、資源配分効率の向上、リスクのコントロール性の保障を促進する必要がある。
第3に、監督・管理を強化し、金融リスク防備・解消能力を高める。金融監督・管理の強化を重点に、システマティック・リスク防備を守るべき一線とし、関係法規の整備を加速し、金融機関法人ガバナンス構造を完全なものにし、慎重なマクロ管理制度の整備を強化し、機能監督管理を強化し、行為監督管理を一層重視する必要がある。
第4に、市場指向で、金融資源配分における市場の決定的役割を発揮する。社会主義市場経済改革の方向性を堅持し、政府と市場の関係をうまく扱い、市場規制制度を完全なものにし、金融資源配分の効率を高める。政府によるマクロコントロールを強化・改善し、市場ルールを整え、規律性を強化する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年7月17日