第2に、アジア金融協力の深化に資し、経済・社会発展により良く寄与する。現在、世界経済は依然深い調整過程にあり、主要国は回復が緩慢で、新興エコノミーは趨勢が分れている。アジアは発展が不十分で不均衡という問題が依然突出し、アジア経済は近年において比較的困難な時期にある。これと同時に、アジア地域は協力を著しく強めている。中国の打ち出した「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブ、アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立などは地域の資源を効果的につなぎ、市場の活力を引き出し、アジア経済の新たな成長源を育成し、アジア経済の健全な発展を促すうえで積極的な役割を発揮することを旨としてる。AFCAはアジア地域のコネクティビティの非政府間金融交流プラットフォームを築き、中国とアジアの金融協力を新たな段階へと押し上げるべく尽力する。これは「一帯一路」建設を促進し、アジアの経済・社会発展を後押しするうえでプラスだ。
第3に、金融分野でアジアの発言力の強化に資し、世界金融ガバナンスの整備を後押しする。アジアはすでに経済発展の活力と潜在力を最も備える地域となっているが、国際社会における金融分野の影響力はその経済規模に見合ったものではない。国際金融の不均衡の重要な原因の1つは、金融の国際ルールの制定における「アジアの発言力」が不十分であること、世界金融ガバナンスが不均衡で不合理なことにある。こうした中、AFCAは徐々に地域金融交流・協力の促進者、標準制定の先導者、安全・安定の擁護者、世界金融ガバナンスの共同建設者となる。これは金融分野でアジアの発言力を強化する助けとなり、さらに世界経済・金融ガバナンスシステムを整え、世界経済のより均衡ある、包摂的で、あまねく恩恵をもたらす、持続可能で健全な発展を促進する。
AFCAはアジアに立脚するが、アジアに限定されない。AFCAの設立は、国際金融界に対する中国の新たな貢献と言える。提唱国及び議長国として、中国側は各国と共に、AFCAが専門的、実務的、革新的、効率的、包摂的かつウィンウィンの金融協力プラットフォームを築く後押しをすることを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年7月26日