第9回BRICS首脳会議が9月3~5日、福建省厦門(アモイ)市で開かれる。2006年の初の外相会議以来、BRICSは10年の発展を経て、すでに国際社会の重要なパワーとなっている。厦門会議は次の「黄金の10年」を開く。(文:羅来軍・中国人民大学重陽金融研究院シニアフェロー。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
厦門会議期間、中国側は新興国・途上国対話を開催し、新興国と途上国の首脳5人を初めて招待して、BRICS首脳と共に持続可能な開発のための2030アジェンダの実行に焦点を合わせ、世界的影響力を持つ南南協力及び国際開発協力プラットフォームの構築を推し進める。
中国側は他の構成国と共に、BRICS協力を拡大し、着実なものにし、強化し、BRICS体制の価値を高め、5カ国に幸福をもたらし、世界に恩恵を及ぼすことを望んでいる。範囲から見ると、BRICS協力体制の影響力は3つのレベルにまとめられる。
BRICS構成国から始まり、さらに多くの途上国へと拡大し、さらに世界へと延伸する。協力の「同心円」は波紋のように広がっていく。
第1のレベルは、BRICS5カ国の「拳の協力」だ。習近平国家主席は以前、BRICSは5本の指に似て、伸ばすと各々長所があり、握ると1つの拳になると指摘した。中国、ロシア、南アフリカ、ブラジル、インドのBRICS5カ国は共通の、または似た発展の段階、特徴、試練を有し、資源、経済発展に各々優位性があり、広範かつ巨大な協力の潜在力を持つ。5カ国の誠意ある協力は1つの拳を形成し、ばらばらに開いた5本の指と比べて力が大幅に増し、さらに多くの互恵・ウィンウィンの大きな成果を結ぶことができる。「拳の協力」に尽力することが、BRICS協力の方向となる。