BRICSと「一帯一路」の連携は大勢の赴くところ

BRICSと「一帯一路」の連携は大勢の赴くところ。9月3日~5日にかけて、第9回BRICS首脳会議が厦門(アモイ)で行われる。中国がBRICS首脳会議を主催するのは2011年の三亜サミット以来2度目…

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発信時間:2017-09-03 13:47:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

第2に、BRICSメカニズムと「一帯一路」との深い連携はBRICSメカニズムが発展する上で必ず通らなければならない道である。世界人口の4割、経済総量の4分の1近くを有するBRICSメカニズムは、一貫して発展の中で改善を続けてきた。BRICSの概念は2009年のエカテリンブルク・サミットで正式に誕生した。BRICS協力メカニズムのテーマは、初期には主にポスト金融危機時代に順応した各国のグローバル経済ガバナンス体系改革に対する痛切な呼びかけであった。2012年の「ニューデリー宣言」で、グローバルガバナンス改革の希求とより代表性ある国際金融枠組み構築の呼びかけがはっきりと打ち出された。2013年以降は、上記の希求と呼びかけを実践する役割を担っている。新開発銀行(BRICS銀行)を創設して最初の融資を行い、BRICS緊急準備金制度を設立。さらにBRICS新格付け制度も徐々に検討されている。次の一歩としてBRICSメカニズムを充実させるには、「BRICS精神」に合致したより多くの世界経済発展・協力議題に自発的に関与していくことが必要だ。そして現在世界で地理的範囲が最も大きく、最も「BRICS精神」と合致し、既存のBRICSメカニズムにより大きな役割を発揮させられるのが、「一帯一路」協力構想なのである。「一帯一路」と深く連携し、BRICSメカニズムの今後の新たな発展方向と変革分野を探ることは、BRICSメカニズムがより多くの活力と実践価値を持つために必ず通らなければならない道である。

当然、BRICSメカニズムは今後の発展においても、絶えず出現する試練に依然として直面することになるだろう。最近で言えば、中印2カ国間関係の緊張により、BRICSメカニズムの発展に一定の不安定要因が生じた。このような不安定要因は明らかにBRICSメカニズムが望むものではない。今回のサミット開催は折よくこの不安定要因を落ち着かせる上で得難い対話環境と対話メカニズムを提供することができる。現在の状況から見て、BRICS協力の鍵は依然として協力とウィンウィンにある。BRICSの協力とウィンウィンという主軸が変わらない限り、今回のサミットが成功し成果を上げることは間違いないと思われる。今回のサミットはグローバル化プロセスがつまずく中で、グローバル化を改善・発展させ、グローバル化推進を新たな段階へと進める上でどのような貢献を果たすだろうか?期待を込めて見守りたい。

(儲殷:国際関係学院副教授)

「北京週報日本語版」2017年8月31日


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