ロシアの『スプートニク』ウェブ版は8月31日、サイト「Global Firepower」が発表した2017年の世界の軍事力ランキングを掲載した。133カ国の中で、米国は首位をキープし、2位はロシア、3位は中国だった。4位以下はインド、フランス、イギリス、日本、トルコ、ドイツ、エジプト。
同ランキングは軍事専門家が武器の数と種類、軍隊の人数、備蓄、軍事費、輸送インフラ、石油採掘などの国防能力に直接・間接的に影響する要素を考慮して作成。NATO諸国は「理論上の資源分布」により高得点を獲得した。
軍事専門家のアントン・ラフロフ氏は、「これは期待値や戦闘の伝統のランキングではなく、大砲、戦車、航空機の数のランキングである。人員と装備の数を重視した」と話した。それでも、イスラエル軍は15位である。ラフロフ氏は、「軍としては高効率だが、シンプルすぎる」と強調した。
軍事専門家のビクター・ムラホフスキー氏は、このランキングは軍隊の実際の戦闘力と無関係だとしている。これはビューティーコンテストのようなもので、軍当局による軍事力評価とは基準が異なるという。
ウクライナは欧州で7位にランクインした。ラフロフ氏によると、これは軍事費、軍隊の人数、近代的な設備の増加と関係している。ウクライナ軍の軍事費がGDPの5%を占めている点に注目が集まっており、航空機の追加調達、数百台の装甲車の修理、軍隊25万人増加、陸軍の10旅団の結成などもある。