インドの女性国防相が合掌、どのようなシグナルを送ったか

インドの女性国防相が合掌、どのようなシグナルを送ったか。

タグ:インド ニルマラ・シタラマン 洞朗

発信時間:2017-10-10 13:17:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 インドのニルマラ・シタラマン新国防相は7日、中印国境地帯のナトゥラ地区で中国の国境警備軍と友好交流し、中国の軍人に合掌した。インド国防省が発表した動画を見ると、シタラマン国防相の隣のインド兵が、贈り物を手にしていることが分かる。これは両国の洞朗地区における対峙以降、両国国境地帯で見られた最も「温かな」一幕となった。

 

 シタラマン国防相によるインド国境地帯の視察は、中国を念頭に置く戦備を拡大する姿勢と判断されがちだ。しかしシタラマン国防相は合掌により、別のシグナルを送った。これは人々のこれまでの認識を覆すとは限らないが、少なくともバランスを取る効果を発揮した。

 

 中国への備えは、インド社会の普遍的な心理だが、中国に強硬に対抗するという考えは、インドでも過激な主張だ。これはインドの国力では耐えきれないほど重く、インドの根本的な利益にもとり、極端なナショナリズムでしかない。インドメディアは、インド政府が中国に対してどのような強硬措置を講じるか根掘り葉掘り尋ねようとし、「中印の次の対峙」を予想する。これは洞朗地区の対峙後、インドの対中外交に圧力をかけ続ける。

 

 シタラマン国防相は中国の軍人に合掌し、彼女個人が国境地帯の平和を願っており、両国に新たな対峙が生じることを望んでいないという情報を伝えた。正常な状況下、人々はこれをモディ政府の態度と見なすだろう。

 

 シタラマン国防相の合掌を中国人は目にしており、歓迎の態度を持っている。我々はインド人もこれを歓迎することを願っている。女性国防相によるこの変わった「魅力攻勢」が、両国の世論の対立と膠着状態を打開するきっかけになることを願う。

 

 インドは中国台頭という国家戦略の主要方向上にない。インドは中国よりもさらに遅れた国であり、飛躍的な発展と国の現代化を実現できるかについても、対中関係で主導権を握れるかによって決まるわけではない。両国にとって最も理想的な交流方法とは、友好協力だ。これができなくても、平穏無事を維持するべきだ。持続的かつ激しい、大きな犠牲が生じる戦略的消耗は、両国にとって下策だ。

 

 インド人は戦略的に中国から妨害され脅迫されているという、固定観念をかなぐり捨てるべきだ。インドはさらに中国に対処する駒として、米日の支持を得ようとする短絡的な考えを捨てなければならない。インドが世界の大国として成長するに伴い、独立した外交の強化が避けては通れない道になる。中国との対立はインドの国際戦略空間を直接狭め、戦略的にも自国をより小さくする。

 

 中印間には摩擦が存在するが、インドが不満を持つことと中国の間には関連性がない。インドの要求は急速に拡大しており、自国の利益を地域政治の中心的な位置に据えているようだ。インドはこの傲慢を抑えなければ、遅かれ早かれ損をするだろう。

 

 インドと日本は「アジア・ アフリカ成長回廊」計画を打ち出したが、中国はコメントを控えている。ところが中国の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)は、インドから批判を浴びている。シタラマン国防相の中国国境警備軍への合掌を受け、インドと中国は見せかけだけではなく敬意を払い合掌と拱手の礼をし、心の底から相互尊重するべきだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット) 2017年10月10日」

 


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