国務院扶貧開発指導小組弁公室の劉永富主任は10日午後、国務院新聞弁公室主催の記者会見で、第18回党大会以来の貧困脱却の難関攻略の進展と成果を説明した。統計は、過去5年間に貧困脱却の難関攻略が目覚ましい成果を挙げ、歴史的ブレークスルーを実現したことをはっきりと示している。人民日報が伝えた。
■貧困県の数が初めて減少
第18回党大会以来、中国は貧困脱却の難関攻略をかつてない力で推し進め、2020年までに「現行基準下で農村貧困層の貧困脱却を実現し、貧困県全てを解消し、地域的全貧困を解決する」との目標任務を定めた。習近平総書記は自ら指導し、自ら赴き、50回余りの国内視察で貧困者支援に関わるものは30回余りに及び、河北省阜平、陝西省延安、貴州省貴陽、寧夏回族自治区銀川、山西省太原で省・区を跨ぐ貧困脱却難関攻略座談会を計5回招集し、繰り返し貧困脱却の難関攻略を強調し、一連の重要な指示を出した。
中国は貧困脱却の難関攻略の責任、政策、投入、動員、監督、審査の6大システムを確立し、貧困脱却の最終達成を制度面で支えた。統計は、2012年から2016年までの4年間に、貧困層を年平均1391万人、計5564万人減らし、今年は少なくとも1000万人減らしたことを示している。
劉氏は「これはかつてない成果だ。1986年に大規模な貧困者支援を実施してから2000年までの間に貧困層を年平均639万人減らした。2001年から2010年までに年平均673万人減らした。第18回党大会からは年1300万人以上減らした」と説明した。
それだけではなく、2017年に江西省井岡山、河南省蘭考が他に先駆けて貧困から脱却。続いて他の貧困県も貧困脱却を宣言する。貧困県の数が減るのは、1986年に貧困県を定めて以来初となる。
■深度貧困地区に狙いを定める
深度貧困地区は貧困率が高く、基礎条件が劣る。6省で貧困層が300万人以上、5省で貧困率が10%以上に達する。
これに対して、劉氏は「中央は深度貧困地区貧困脱却難関攻略座談会を特別に招集し、支援文書をまとめた。第1に、中央はこうした深度貧困地区を支援の重点とし、資金政策と取り組みを強化する。第2に、中央各部門は深度地区をめぐり貧困脱却の難関攻略という重大事業を完成し、支援を強化する。第3に、省は管轄区内の深度貧困問題の解決に責任を負う」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月11日