間もなく開幕する中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が、世界の目をひきつけている。仏ル・モンド紙は15日の一面に「中国、強国の台頭」という見出しを掲載し、このテーマをめぐる8つの記事を掲載した。西側主流メディアは第19回党大会に関する報道の除幕を開いた。
海外は第19回党大会の何にこれほど注目しているのだろうか。一国を観察する場合、指導者の他その対外政策に注意するはずだ。一国の内政については理解しがたいことが多く、興味も通常は限られている。習近平国家主席を中心とする党中央が、中国という国を力強く率いている。中国の対外政策も、大国の中で最も安定的だ。海外メディアの通常の報道で、中国はセンセーショナルを巻き起こすことの少ない国だ。それでは世界のメディアは十九大に対して、なぜこれほど意欲的になっているのだろうか。
彼らは中国の路線、すなわち中国の政策決定のロジックを研究することで、中国が各種課題に対応し数十年に渡る力強い発展を維持できるか、中国の今後の発展状況は世界のパワーバランスにどのような影響を及ぼす化を評価する。これ21世紀の国際政治の根本的な問題であり、これに最も信頼できる、最も価値ある情報を提供するのが第19回党大会だ。
世界は中国の高度発展を見守り、中国共産党の国を率いながら自己学習を続ける力を理解している。ところが海外は疑問、好奇心、微妙な心理を拭い去れない。各国の発展には大幅に変動する周期というものがあるが、中国は例外だろうか。社会主義国・旧ソ連の競争力が栄枯盛衰を経て、最終的に米国に敗れたが、中国はどのようにして二の舞いを回避するのだろうか。中国の改革開放は今日まで続き、多くの問題を蓄積してきたが、中国はこれを墓穴とせず成長を続けるための肥料にすることができるだろうか。
これらの重大問題は、中国共産党第18回全国代表大会(第18回党大会)よりも前に絶えず浮上していた。中国はこの5年間に渡り具体的な問題を解消すると同時に、大きな関心事に反応を示してきた。今日になり一部の重要な答えが、すでに初歩的に浮かび上がってきている。
まず、中国共産党の指導力が新たに強化され、国の政治路線がより明瞭になり、全社会に根ざしている。かつて中国社会を困惑させた問題が整理され、国の方針が定まり、人々から支持されている。
次に、中国の総合的な国力の建設、国民生活の建設、生体建設がかつてないほどのバランスを示しており、中国は力を増している。この過程は国全体の価値観として、最大限に全国民に受け入れられている。中国の台頭と国民の充足感が相互作用し、合致している。
それから、市場、科学技術の進歩、革新といった現代社会の駆動的要素、法治、公正、清廉といった穏健性を確保する要素が高度に重視されている。中国の体制内でそれぞれの役割を果たし、中国の強さと柔軟性を形成している。さまざまな「中国崩壊論」がまことしやかにささやかれているが、いずれも自壊している。
またこの5年間で、中国の台頭と海外の相互適応が、最大の情報量を形成した時期だ。中国はすでに世界2位の経済国になっており、合理的に利益を拡張すると同時に、海外の関心事に配慮している。中国の台頭をウィンウィンにする強い意識を持っている。今日の中国は5年前より強くなっているが、主な方向において中国と世界の協力がより緊密化している。圧倒的多数の二国間問題と食い違いがより良くコントロールされており、中国の「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)イニシアチブをめぐり現在の世界最大の発展・協力群が形成されている。
中国が引き続き力強く発展する流れが形成されている。中国の発展は世界のウィンウィンという構造を構築すると同時に、希望に満ちた流れとなっている。このすべての確定性は、世界が最も関心を寄せていることだ。中国は近代以降、全人類の関心事が書き連ねられた試験用紙を初めて手にした。中国共産党、第19回党大会の責任は重大だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月16日