中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が近く開かれる。過去96年間に中国共産党は党大会を18回開いた。各時期の党大会にはそれぞれの「キーワード」があり、いずれも中国の歴史・命運と緊密に結びついてきた。中国新聞社が伝えた。
1921年7月23日、第1回党大会が上海で開かれた。全国50人余りの党員を代表して13人が出席した。大会のキーワードは「創建」。大会は党の名称を決め、綱領を制定し、中国共産党の成立を宣言した。
その後の各党大会にも明確な「キーワード」があった。第2回党大会は党の最低綱領と最高綱領を明示し、党規約を採択した。第3回党大会は国共合作の方針を確立した。第4回党大会は民主革命における無産階級の指導権の問題を示した。第5回党大会は党内民主集中制実行の組織原則を正式に示し、初の中央紀律検査監督機関である中央監察委員会を選出した。
大革命失敗後、1928年の第6回党大会はモスクワ近郊に場所を移して開催。唯一国外で開かれた党大会となった。大会のキーワードは「経験の総括」。大会は大革命失敗以来の経験と教訓を真剣に総括し、中国革命に関する深刻な争いのある根本的問題に対して、基本的な正しい回答を出し、全党の思想を統一した。
1945年の抗日戦争勝利前夜、第7回党大会が延安で開かれた。大会は中国新民主主義革命20年余りの曲折・発展の歴史経験を総括し、正しい路線、綱領、策略を定め、毛沢東思想を党の指導思想と定め、党規約に盛り込んだ。
新中国成立後、1956年9月開催の第8回党大会は、中共政権樹立後初の党大会だった。「キーワード」は「国内の主要矛盾の科学的判断」で、社会主義改造がほぼ完成した後の中国の主要な矛盾に対して科学的判断をし、社会主義建設の全面的展開という任務を打ち出した。
1977年開催の第11回党大会は「今世紀中にわが国を偉大な社会主義近代化強国に建設する」ことを再確認した。1982年の第12回党大会は「中国の特色ある社会主義の建設」を打ち出して、改革開放を全面的に推進することとなった。
中国人民大学の楊徳山教授は、改革開放以来の党大会を整理して「この時期の党大会はいずれも『近代化建設』という『キーワード』をめぐり行われてきた」とし、「近く開催される第19回党大会は小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的完成、中国の特色ある社会主義の発展の正念場に開かれる非常に重要な大会であり、中国の未来に対して計り知れない影響を及ぼす」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年10月16日