国防・軍隊建設については、「あくまでも中国の特色ある軍隊強化の道を歩み、国防・軍隊の現代化を全面的に推し進める」とし、2020年までに機械化実現・情報化進展・戦略能力大幅向上を成し遂げ、2035年までに国防・軍隊の現代化を基本的に実現し、今世紀中葉までに人民軍隊を世界一流の軍隊にするという目標を掲げた。
「一国二制度」については、「『一国二制度』の実践は世界が認める成功を収めている。『一国二制度』は歴史的懸案であった香港・澳門(マカオ)の問題を解決する最善の策であり、祖国復帰後の香港・澳門の長期的な繁栄・安定を保つ最善の制度でもある」とし、「一国二制度」を堅持し、祖国統一を推し進めるとの方針を示した。さらに一つの中国の原則について触れ、「われわれは国家の主権と領土保全を断固として守り、国家の分裂という歴史的悲劇が繰り返されることを断じて許さない」と述べた。「台湾独立」勢力に関しては、「いかなる者、いかなる組織、いかなる政党がいかなる時にいかなる方式によって、中国のいかなる領土を中国から切り離すことも絶対に許さない」とした。
全面的な厳しい党内統治については、「反腐敗の道に終わりはない」という根気強さと執着心をもって、「聖域なし、全面カバー、ゼロ容認」を貫くという強い姿勢を示し、「反腐敗闘争の圧倒的勝利をかち取る」とした。具体的には、党と国家の監督システム健全化、党の規律検査機関と関連事務を統合する国・省・市・県監察委員会の設置、公権力を行使する公務員すべてに行きわたらせる監察、国家監察法の制定、監察委員会への職責権限と調査手段の付与などを挙げた。
「北京週報日本語版」2017年10月19日