「2035年までに生態環境を根本的に好転させ、美しい中国の目標をほぼ実現する」
中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が23日に開いた6回目となる記者会見で、中国環境保護部党組書記、部長の李干傑らが集積し、「グリーンな発展の理念を実践、美しい中国を建設」の関連状況を紹介した。またこれを実現するための「軍令状」について言及した。
第19回党大会の報告で言及された新目標について、李氏は記者会見開始早々、この「軍令状」に言及した。2020年までに汚染防止の攻略戦に打ち勝つ。2035年までに生態環境を根本的に好転させ、美しい中国の目標をほぼ実現する。今世紀中頃までに、中国を富強・民主・文明・調和・美麗の社会主義現代化強国にし、物的文明・政治文明・精神文明・社会文明・生態文明を全面的に向上させる。
記者会見ではまず、体制・枠組み問題に関する質問が出た。「監督チームが立ち去れば汚染が再び生じ、多くの企業には監督チームが来た時に稼働停止し、いなくなれば生産を続けるという問題が存在しているという。このような問題をいかに回避すべきか」
李氏はまず、他者が総括した4つの言葉を引用し、中央環境保護監督は「一般人が称賛し、中央が認め、地方が支持し、問題を解消する」と述べた。
関連経験の総括を終えると、李氏は今後の活動計画について重点的に言及した。これには「機動的かつツボを突く特別監督」が含まれる。
次の質問では、発展と環境保護の難題が示された。「環境保護を理由に稼働停止した場合、失業率が上がることはないか」
李氏は「企業の局部のミクロな影響がまったくないと言うならば、それはありえないことだ。しかし長期的かつマクロで大局的な見地から見れば、影響はない。環境保護の強化、グリーンな発展の推進、生態文明の建設の強化、経済発展は正比例の関係にある」「環境保護を強化する中で、攻略戦と持久戦に打ち勝つことを強調する」と回答した。
青空防衛戦は、メディアが注目する話題となった。李氏はデータを使い、十分に回答した。「2016年の北京・天津・河北、長江デルタ、珠江デルタの3大エリアのPM2.5平均濃度は、2013年と比べ30%以上も低下した」
李氏は記者からの質問に対して、この4年間に渡る大気汚染改善の成果を示す3つのデータを挙げたが、「確かに現在の大気汚染防止には、多くの問題が存在する」とも話した。
李氏は続けて、再びデータを用いて説明した。例えば全国338都市で通年の目標を達成したのは84都市で、4分の1弱のみだ。「全体的に見ると、中国の汚染はまだ深刻で、大気品質も理想的ではない。一般人の期待と要求と比べ、まだ大きな差がある」
しかし李氏は「大気汚染防止は攻略戦に打ち勝つ決意と自信を持つほか、持久戦を展開する忍耐力を持たなければならない」と強調した。また人々の関心事に自発的に反応し、「実施が決まったこれらの措置は絶対に一時的なものではなく、長期的かつ効果的なメカニズムを模索し、構築しようとしている」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月24日