習近平国家主席の招待を受け、トランプ米大統領は8日午後に北京に到着し、訪中を開始した。中国側は事前に、「国賓以上」の厚遇でもてなすと表明していた。これは国賓訪問の「お決まりの内容」の他に、特別な計画があることを意味している。
「国賓以上」の謎の一部が明らかになった。習主席と彭麗媛夫人は同日午後、中国を国賓訪問したトランプ大統領とメラニア夫人に付き添い、故宮博物院を訪れた。
外交学院副院長の王帆氏は、「国賓以上」の待遇には少なくとも次の三つの意義があると指摘した。
(一)文化を紐帯とする理解促進。故宮博物院を訪れ、文化財に目を向け、銘茶を味わい、京劇を鑑賞する。トランプ大統領の訪中は、濃厚な文化的雰囲気の中で幕を開けた。両国首脳夫妻は故宮宝蘊楼で茶を飲み歓談し、故宮の大和殿、中和殿と保和殿を訪れ、文化財修復技術と貴重な文化財に目を向け、共に京劇を鑑賞した。
習主席はトランプ大統領に故宮の歴史を紹介し、故宮は中国の歴史と文化を理解するため不可欠な窓口だと指摘した。トランプ大統領は故宮建築群の壮大さに驚き、興味深そうに足を止めては眺め、赤い壁と黄色い瓦、色鮮やかな建築物の趣きを味わった。また深く豊かな中身を持つ中国伝統文化に深い驚きを示した。