続けて同氏は、「中国共産党の“十九大”以降、中国マクロ経済の調整政策の方向性はより明確になっている。つまり安定成長をしながら、不均衡をやわらげ、リスクを低減させるというものだ」と述べる。中国の政策決定層は2018年に改革を加速させると同氏は予測する。高度成長期に蓄積されたリスクや外部環境のマイナス面を低減し、経済成長の質と持続性を高めるとみている。
インフレ見通しについて同氏は、「経済の安定的成長や食品価格の上昇を受け、2018年の消費者物価指数(CPI)はやや上がるが、政府の考える適切な範囲に収まるだろう」と予測する。
米FRBの利上げが中国の経済や金融に与える影響について同氏は、2015年末から始まったFRBの利上げ以降、世界の市場は総じて安定的に推移しているとした上で、「2018年と2019年のFRBの利上げはそれぞれ4度行われるだろう。しかし中国の経済や金融市場に与える影響は限定的で、調整可能な範囲に収まる」と予測する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月4日