第6回中国--中・東欧諸国首脳会議が11月26日から今月2日にかけて、ハンガリーのブタペストで開かれた。中国とボスニア・ヘルツェゴビナの外相は両国の総理・首相に見守られ、両国間の普通パスポート所持者へのビザ相互免除協定に調印した。同協定の効力発生後、ボスニア・ヘルツェゴビナは中国が全面的にビザ免除を実施した2カ国目のヨーロッパの国となる。
中国人観光客に友好の手を伸ばす国と地域が増えている。各国が中国に対するビザ発給要件を緩和しているのは、中国の経済力と国際的な影響力が拡大しているからだ。これにより中国のパスポートの価値が高まり、中国人の海外旅行の利便性を高めている。
ビザ免除によるチャンス
ボスニア・ヘルツェゴビナは国内情勢が安定しており、経済が好転しつつある。外資導入により、経済状況の改善に取り組んでいるところだ。
ボスニア・ヘルツェゴビナには多くの観光資源があり、美しい風景で知られる。静かで美しい欧州風の町が多く、宗教や歴史の雰囲気に浸ることができる。物価が安く料理も美味しいが、同国を訪れる観光客は少ない。今回のビザ免除により、中国人はより便利にこのバルカン半島の国を体験することができる。これは現地の観光業にとって朗報だ。
また今回のビザ免除により、両国の経済・貿易分野のさらなる協力が促進される。ボスニア・ヘルツェゴビナ政府の公式情報によると、同国政府高官がファーウェイ、同方威視、中国工商銀行の取締役と会談した際に、中国側が現地のエネルギー、交通、農業、安全、特殊ごみ処理などの分野への投資に興味を示したという。ズビズディッチ閣僚評議会議長は「わが国には高品質・高学歴の労働力、欧州市場への輸出の利便性がある」と述べ、中国企業に投資を呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月6日