中国外交部は6日、韓国の文在寅大統領が習近平国家主席の招待に応じ、13-16日にかけて中国を国賓訪問することを発表した。文大統領は5月の就任後、初めて中国を訪問する。
文大統領のこの時期の訪中は、THAAD問題により1年以上に渡り低迷していた中韓関係の好転実現を意味すると分析されている。今回の訪問は中韓関係の障害をさらに取り除き、二国間関係と地域の協力の発展を促し、朝鮮半島の平和と安定を維持する上で積極的な意義を持つ。
関係回復、双方の利益に合致
中国国際問題研究院の楊希雨研究員は、新華社のインタビューに応じた際に「中国側が今回、文大統領を中国に招待したのは、双方がTHAAD問題の段階的な処理でコンセンサスを形成したからだ」と指摘した。
楊氏は「韓国で新政権が発足後、前政権が残したTHAAD問題で異なる政策を打ち出し、特に中国側が関心を寄せる問題について明確に立場を表明した。これは両国関係の間に横たわる大問題を初歩的に解消し、中韓高官交流の政治的障害を取り除いた」と述べた。
今年は中韓国交樹立25周年だ。国交樹立以来、友好交流と協力・ウィンウィンが終始、両国関係の主旋律となっている。中韓両国は各自の経済・社会の進歩の促進、地域の平和・安定・繁栄の実現で、広い共通の利益を持つ。中国商務部の統計データによると、二国間関係が低迷しているが、今年1-9月の中韓貿易額は前年同期比11.4%増の2022億ドルにのぼった。
中国国際問題研究院の阮宗沢常務副院長は「中韓は互いに隣国で、二国間関係の発展は歴史と時代の大勢に順応し、両国国民に共通する願いでもある。双方は相互尊重及び協力・ウィンウィンの原則にのっとり、緊密な関係を発展させるべきだ」と話した。