世界の潜水艦輸出市場、中国が覇を唱えるか=米誌

世界の潜水艦輸出市場、中国が覇を唱えるか=米誌。中国は最近、潜水艦の輸出市場を積極的に開拓している。タイやパキスタンとの取引に成功すると、中国の潜水艦製造業は新型艦の建造を進め、世界市場に目を向け直している…

タグ:潜水艦 輸出 海軍 造船業

発信時間:2017-12-20 16:13:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国は最近、潜水艦の輸出市場を積極的に開拓している。タイやパキスタンとの取引に成功すると、中国の潜水艦製造業は新型艦の建造を進め、世界市場に目を向け直している。ザ・ディプロマットが伝えた。

 

 中国はこの10年間で多くの潜水艦を建造しており、輸出市場に興味を持っても不思議なことではない。中国の潜水艦はソ連や西側諸国のものと比べると、競争力を持たなかった。しかしその後、中国の造船業の効率が徐々に向上し、さらにこの国の科学技術水準の改善が続いたことから、(中国と外国の間の)差が縮まった。

 

 中国が現在輸出している潜水艦は、最も先進的な通常動力潜水艦「元」級の改良版だ。タイとパキスタンはすでに元級潜水艦を発注している。タイが中国から調達する3隻は「S26T」と名付けられ、排水量は約2600トン。パキスタンは同型艦は8隻調達し、うち4隻は中国で建造され、残りの4隻は国内で建造される。

 

 中国はさらに200トン級、600トン級、1100トン級の小型艦の建造を検討している。これらのサイズには、より多くの利用者がいる。ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーの記事によると、中国の潜水艦建造業者は、アルジェリア、バングラデシュ、キューバ、エジプト、リビア、ミャンマー、アラブ首長国連邦、ベネズエラが自社製潜水艦に興味を示していると表明した。イランなどその他の国も、自国の沿海を保護する小型潜水艦に興味を持っているはずだ。

 

 中国はさらに、これまで欧州に主導されてきた南米潜水艦市場に進出できるかもしれない。多くの南米諸国の海軍は現在、209型潜水艦を中心とするドイツの潜水艦を使用している。チリには33年の歴史を持つ209型が2隻、コロンビアとエクアドルには40年の潜水艦が各2隻あり、ペルーとベネズエラの潜水艦も老朽化が進んでいる。長距離の需要を持つ南米諸国の海軍は、中国の大型潜水艦に興味を示す可能性が高い。

 

 中国の造船企業は輸出市場で、国力にふさわしい役割を演じようとしている。国内の成功経験、他国の潜水艦の老朽化により、中国が新たなチャンスを手にすることが自然な流れになっている。中国という新しい競争相手を迎え、欧州とロシアの潜水艦企業はその地位を維持するため、非常な努力が必要になる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月20日

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