韓国政府筋によると、康京和外相は9日、合意に関する立場と「今後の措置」を表明する。韓国側は合意では慰安婦問題が解決されていないと繰り返し、日本政府に対して慰安婦問題の重大性と人類普遍の原理に基づき、この間違った合意に対して責任ある措置を講じるよう求める見通しだ。
消息筋は、「責任ある措置」の具体的な内容については説明しなかった。
韓国側は合意の破棄や再交渉には踏み込まない方針だ。これは韓国政府が、政府間の合意を軽率に破棄するのは不適切であり、直ちに日本側と再交渉するのも困難であると判断したからだ。そこでまず日本政府に責任ある措置を促し、時間を稼いでから解決策を模索することを決定した。
日本政府の態度は強硬で、両国関係が損なわれるとして、韓国側に合意の履行を求め続けている。河野太郎外相は、韓国側が合意を見直すか破棄すれば、日韓関係は「制御不能」になると警告した。菅義偉内閣官房長官は、合意は「1ミリも動かせない」と述べた。
文大統領は10日に行う年頭記者会見で、政府を代表し韓国側の合意に対する立場と今後の措置を宣言する予定だったが、「各種要素を考慮」した上で韓国外交部が発表することになった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月10日