トランプ氏が核使用条件を緩和へ、核戦争の懸念呼ぶ

トランプ氏が核使用条件を緩和へ、核戦争の懸念呼ぶ。

タグ:トランプ 核使用条件 緩和

発信時間:2018-01-11 14:52:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 米国の消息筋は9日、トランプ政権が核兵器の使用制限を緩め、新型核弾頭を開発することを検討しており、これに向け新しい「核態勢見直し(NPR)」を策定済みと述べた。トランプ大統領は今月の一般教書演説後、正式にNPRを発表する見通しだ。

 

 オバマ前政権の軍備抑制と核拡散防止の特別顧問を務めたジョン・ウォルフォゾール氏は最近、トランプ政権が策定したNPRを読み、懸念している。

 

 英ガーディアン紙は9日、ウォルフォゾール氏の話として「米国は1月末に、8年ぶりにNPRを発表する見通しだ。NPRは何度も改定されたが、ウォルフォゾール氏が目にしたものが最終版だ」と伝えた。

 

 NPRによると、米国は核兵器の使用条件を緩めようとしている。核兵器以外の攻撃を受け大規模な死傷者が出た、もしくは米国側の重要インフラや核兵器部隊の司令部などが攻撃された場合、米国側は核兵器により反撃する可能性がある。

 

 NPRによると、米国は潜水艦発射弾道ミサイル「トライデント」向けに、新型小型核弾頭を開発することを検討している。ウォルフォゾール氏によると、これはロシアが東欧で戦術核兵器を使用しないようけん制するためだ。

 

 また米国は先ほど、ロシアが新型陸上配備型巡航ミサイルを開発し、1987年に米ソ両国が締結した「中距離核戦力全廃条約」に違反していると批判した。新しいNPRは、米国が対抗措置として、海上から発射する巡航ミサイルの再導入に着手するとした。

 

 新しいNPRは、多くの懸念を生んでいる。軍備抑制を積極的に推進する人物は、米国がより小型で使用しやすい核兵器を開発することで、核戦争が勃発するリスクが拡大すると懸念している。

 


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月11日

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