中国の製造技術はすでに高度に発展している。ドイツのジェットエンジンは中国の技術を利用し、重大な発展を実現しようとしている。中国の関係者は、高性能ジェットエンジンの生産を目指すドイツに、最先端の航空・宇宙技術及び製造設備を輸出する準備を進めている。
米ナショナル・インタレスト(電子版)は20日、「中国が軍事台頭を妨げる大問題を解消か」と題した記事の中で、次のように伝えた。
中国は現在、商業用・軍事用航空産業の急成長に力を入れており、同分野の重大な技術の進展を実現した。中国はタービンブレードの研究で大きく前進している。この技術は、燃料の燃焼によって生じるエネルギーを推進力に変える。タービンブレードは航空機の最も重要な部品の一つで、ジェットエンジンの安定性、動力、耐久性を決める。
中国の技術者らは、中空構造と高温に耐えうる単結晶合金を利用し製造する、より軽量で強度のあるブレードを開発した。また一種の特殊コーティング剤により、冷却を促進する。これらの進展は、中国製のタービンブレードが、金属合金の融点を数百度も上回る温度に耐えられることを意味する。
中国はドイツに同技術を輸出する可能性がある。他にもレーザーを使いタービンブレードに極小の穴を開け、空気流動を強めることでブレードを冷却する製造設備も含まれる。
交渉に参加する匿名の消息筋は、南華早報のインタビューに対して「当社の機器は一部の基準で、ドイツを上回っている。ドイツ人は当社の技術を目にし、興味を強めている」と話した。
技術輸出をめぐる交渉はまだ初期段階だ。輸出先の候補はドイツのみかもしれないが、これは中国にとって大きな勝利だ。ドイツは世界初のジェットエンジンを開発しており、その卓越した設計・製造能力は世界各国から尊重されている。中国は世界の自国への印象を、「偽造品製造国」からハイエンド革新技術国に変えようとしている。