航空・宇宙産業は「中国製造2025」計画の重要分野の一つだ。同計画は大規模投資により、繁栄する自給自足の国内産業を構築するよう政府に求めている。しかし同計画が発表されるまでの長期に渡り、中国は国産軍機の開発に取り組んでいた。
中国のJ-20戦闘機は2011年に世界に衝撃を与えた。これは中国にとって初の、F-22ラプターに匹敵するステルス戦闘機だ。J-20を持つ中国は、米国に続き戦術ステルス戦闘機の技術を把握した国になった。中国はその後、J-31多用途ステルス戦闘機を発表した。
中国の第5世代戦闘機はロシア製エンジンを搭載しているが、最近の進展により中国は国産エンジンを製造する能力をつけた。2017年9月に公開された画像によると、中国はJ-20用のステルスエンジンを開発した。J-20はノコギリ状アフターバーナー燃料ポンプと内部フラップを持ち、レーダー反射を最小化している。
中国は現在、旅客機に注意を向けている。商用ジェットエンジンの生産が、時間の問題になっている。
中国は急速に台頭しており、ドイツの航空・宇宙企業と提携し、知的財産権と工業技術を取得しようとしたことがある。中国は2013年、ドイツのティーラート航空ピストンエンジン会社の破産申請後、その資産を買収した。契約内容には、ティーラートの技術、製造施設・設備が含まれた。
中国は最近、エアバスとボーイングに部品を供給する革新型ドイツ航空・宇宙製造メーカーに目を向けた。しかしドイツ政府は最新の規定により、外資による買収を阻止する権力を強化した。この取引は政府による審査の最中で、棚上げされている。
中国がドイツにジェットエンジン・タービンブレード技術を供給する計画は、ドイツがプラット・アンド・ホイットニー、ゼネラル・エレクトリック、その他の米国のエンジン製造メーカーと提携した際の壁に直面する可能性が高い。ドイツ当局がこの取引を認めたとしても、米国政府から阻止される可能性がある。ジェットエンジン製造メーカーを、戦略的な国内企業とみなしているからだ。
しかしこの取引が成功するにせよ失敗に終わるにせよ、中国はすぐにジェット機時代の「上級プレイヤー」になるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月24日