世界秩序の大規模な再編が進められている。20世紀の重要な政治勢力の衰退に伴い、新興勢力が台頭した。この勢力は親米勢力によって破壊されたグローバル化の再建を担当する。中国は、グローバル化が根を下ろし芽を出したを明言したが、これには根拠がある。31日付スペイン紙『Rebelion』が伝えた。
危機は資本主義特有のものであり、帝国主義時代、新自由主義、グローバル化の段階での危機を不審がる必要はない。2008年の米国のサブプライム問題発生以来、米国と欧州の大国を中心とする資本主義世界が揺れ続けた。戦争、飢餓、制御不能な移民、かつてない経済調整と社会の変動、さらには地政学的状況を変えつつある予測不可能な政策の変動も、資本主義世界に対して深い衝撃をもたらしていない。
しかし何事にも例外があるもので、中国はその例外を作り出すかもしれない。
10年前にウォール・ストリート・ジャーナルを震源地とする金融の嵐が世界を席巻すると、一部の重大事件が世界全体の政治・経済の版図に影響を及ぼした。この過程において、中国が利益を手にした。
原油、人民元、黄金を結びつける中国の壮挙は、人民元の国際化を力強く推進し、石油のドル決済に大きな衝撃をもたらした。