英誌『ジェーン・ディフェンス・ウィークリー』ウェブサイトは22日、アンドリュー・テイトによる「中国海軍の水陸両用作戦能力が引き続き拡大」との記事を掲載した。
これによると、中国最新の2万トンの玉昭型(071型)ドック型揚陸艦が20日、上海の滬東中華造船集団有限公司で進水した。これは玉昭型の6号艦であり、2017年6月に進水した5号艦はその隣で各設備の取り付けを行っている。071型ドック型揚陸艦はすべて、滬東中華造船公司で建造された。
071型の第1隻は2007年末に就役し、2号艦と3号艦はそれぞれ2011年と2012年に就役した。これら3隻はいずれも、海軍陸戦隊の駐屯地からも近い湛江の南海艦隊基地に配備されている。
その4年後の2016年には、071型の4号艦が東海艦隊に配備された。現在艤装中の2隻のドック型揚陸艦も同艦隊に配備されるものと見られる。
071型ドック型揚陸艦は、600人から800人の海軍陸戦隊員とその装備を搭載することができる。同艦は、大型の飛行甲板と格納庫を備え、昌河飛機工業集団が生産したZ-8ヘリコプターのような中型ヘリコプターを収納できる。車両甲板も同艦の全長の大きな部分を占めている。中国メディアの伝えた演習の模様によれば、同型艦にはしばしば、ZBD-05型水陸両用強襲車とZTD-05型軽戦車が配備されているのが目撃されている。この2種類の戦車はいずれも、071型艦のドックから浮上航行と上陸を行うことができる。
このドックには4隻の玉義型(726/726A型)エア・クッション型揚陸艇も収納できる。しばらく前に明らかになった写真によると、1月10日にはさらに4隻の同型艇が就役した。中国海軍はこれに先立ってすでに6隻の同型艇を保有していたとされる。071型艦には1隻当たり4隻の726A型エア・クッション型揚陸艇を搭載できる。これは中国が24隻の同型艇を必要としていることを意味している可能性がある。
これまでの非公式の報道によると、中国は8隻の071型ドック型揚陸艦を建造する計画だ。だが2017年3月、海軍司令の沈金竜中将が滬東中華造船集団有限公司を視察したことから、期待の集まっていた4万トン級の075型強襲揚陸艦プロジェクトがすでに始動したとの憶測が高まった。これに関する写真はまだ出現していないが、組立部品はすでに製造を完了している可能性があり、建造作業もすでに開始している可能性がある。071型艦をこれ以上建造するのと比べれば、075型艦プロジェクトの優先度はさらに高いものと考えられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月3日