聯合早報記者:中国経済の台頭に伴い、中国が資本と中国市場の魅力を政治的ツールとして他国の外交政策に影響を及ぼし、さらには一種の政治的浸透を行っていると批判・指摘する声も聞かれるようになった。これについてはどのように論評するか。中国の台頭と戦略的拡張については懸念すべきか。
李総理:中国の世界経済成長への寄与度は近年30%以上に達しているが、これは世界経済の回復を促進し、世界平和にも貢献している。協力と貿易を拡大すれば、より多くの協議と交渉が行われ、衝突を回避できるからだ。中国文化は「己の欲せざる所は人に施す勿れ」を主張しており、我々は「和をもって貴しとなす」を願っている。我々は国の領土保全に尽力し、自国の土地を一寸たりとも絶対に失わせない。しかし我々は他人の土地を一寸も奪わない。我々は平和的発展の道を歩んでいる。
中国のこれまでの発展は、平和な国際環境のもと実現された。これからも現代化を実現するため、平和な国際環境を必要とする。ここでは次の2点を強調しておきたい。まず、中国は永遠に拡張に取り組まない。中国は発展途上国であり、拡張に取り組むつもりはない。将来的に強くなっても、国が強くなれば必ず覇を唱えるという道を歩まない。我々は各国との相互尊重、平等・互恵を基礎とした関係を共同で発展させ、人類運命共同体を共同で構築するという方針を堅持していく。