中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は21日の定例記者会見で中米間の貿易摩擦について再び発言。「中米の経済・貿易関係の本質は互恵・ウィンウィンであり、貿易戦争に勝者はない。中国側は故意に黒字を求めたことはなく、どの国とも貿易戦争は望まない」と述べ、次の点を強調した。
(1)中米の経済・貿易関係の本質は互恵・ウィンウィンだ。40年近く、中米経済・貿易協力は両国に巨大な市場をもたらし、数多くの雇用機会を創出し、米国の家庭の平均支出負担を目に見えて引き下げもしてきた。2015年に中米経済・貿易協力は米国の一世帯当たり約850ドルの節約を手助けしたとの数字を見たことがある。もし中米経済・貿易協力が米側に確かな利益をもたらしていないのなら、これほど急速な伸びを持続することはあり得ない。
(2)中国側は故意に黒字を求めたことはない。中米間に現在の貿易不均衡をもたらした要因は多面的であり、市場の相互開放を拡大し、協力のパイを大きくすることが正しい解決の考え方であり、貿易戦争などを行ったり、売買を強いることではない。
(3)貿易戦争に勝者はない。米国内のある世論調査で鉄鋼・アルミニウム製品への関税引き上げに米国人の半数が反対だったと報じられた。課税措置は製造業など米国の川下産業に深刻な打撃となり、他の経済セクターの雇用を18万人減らすとの見解もある。
(4)中国側はどの国とも貿易戦争は望まない。だが、もしわれわれに貿易戦争を強いる国があるのなら、われわれは恐れも逃げもしない。もし米側が中国側の利益を損なう行動を取るのなら、われわれは必ずや断固とした必要な対応措置を取り、自らの正当な権益をしっかりと守る。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年3月23日